こんにちは。
アスリート薬剤師のじんじんです。
これまでじんじんなりの子育て論を2回ほど共有させていただきました。
今回は子育て論の第3弾ですが、これまでの2回とやや趣を異にして、じんじん息子の中学受験のときの話題です。
今は5月に入ったばかりですが、来年度や再来年度に中学受験を控え、着々と準備を進めておられるご家庭も多いのではないでしょうか?
有名中学の受験への対策として、小学校の低学年から塾に通い始めるのが常識のように勧められているのを目にする機会も少なくありません。
じんじん息子は有名私立中学校に進学したわけではありません。
ですので、お子さんの中学受験を考えておられる親御さんの中には、「全く参考にならんじゃないか!」と感じられる方もおられるかもしれませんが、そこはご容赦ください。
じんじん息子の中学受験概要
じんじん息子は地元の県立中高一貫校に進学しました。
じんじん家が住む県内には県立中高一貫校が3校あります。
その中で、じんじん家の自宅から通学可能な1校に進学しました。
全国的にみて、決して偏差値が特別高いような難関校というわけではありませんが(調べてみたところ、偏差値は58となっていました)、その学校の受験対策を専門にした塾があるようなレベルです。
多くの同級生が専門の塾に通う中、じんじん息子は塾に行かずに受験することを選択しました。
これは息子本人が決めたことです。
では、どうやって受験勉強をしたのか?ということですが、じんじんが面倒を見ました。
じんじんは学生の頃、塾講師のバイトをしていました。
対象は高校生と中学生で、国公立大学の医学部を目指す高校3年生もいれば、学校の授業についていくのを目的とした中学生もいるような塾でした。
じんじん自身は中学は地元の公立中学校に通い、高校受験は私立と公立を1校ずつ普通に経験しました。
そして、大学受験は推薦入試を利用して進学しました。
ですので、世間的には受験経験が少ない方かと思います。
そんなじんじんですが、息子が「塾には行かずに、お父さんに手伝ってもらいながら受験したい」と言い出したので、一念発起してサポートしてみました。
結果として、無事に合格してくれたのでよかったです。
じんじん家の細かい受験対策は今後も紹介していけたらと思いますが、今回は「作文対策」をご紹介させていただきたいと思います。
じんじん流”作文”対策
まず、中学受験では多かれ少なかれ作文能力が必要になります。
作文そのものが試験として用意されていることもありますし、適性検査や総合といった名称の試験の中に、一定文字数以上での意見陳述が求められることもあります。
いずれにしても中学受験を考えた時に、作文能力は必須と言えます。
ではみなさん、作文能力はどうやって身につけたら良いのでしょう?
じんじんはその正解がわかりませんでしたが、じんじんの経験に基づいて次のように取り組みました。
- 新聞を読む
- 本を読む
- 作文をいっぱい書く
この3つです。
なんともシンプルですね。
では1つずつみていきましょう。
新聞を読む
まずは文章にたくさん触れてもらおうと考えました。
そこで、5年生の終わりくらいから『こども新聞』をとるようにしました。
じんじん家で利用したのが「朝日小学生新聞」でした。
じんじんは中学生の頃、朝日新聞の『天声人語』を毎日読まされ、ノートに貼らされ、わからない言葉を調べさせられ、感想を書かされていました。
すべて「させられて」いました。
でも、そのおかげで高校入学以降は文章を書くことが非常に得意になりました。
その結果、作文能力を見込まれて、外務省の事業で短期の留学までさせてもらいました。
あとで当時の高校の先生に「なんで僕が選ばれたんですか?英語はかなり点数悪かったはずですけど」と聞いたら、「帰ってきた後に報告書を書いて外務省に提出しないといけなくて、そのためだよ」と言われました。
つまり、海外に行かせて勉強や異文化体験をさせてくれようとしたのではなく、どうやら帰国後の報告書作成要員として連れて行かれていたようです。
話が逸れましたが、そういうわけでじんじんは新聞の受験対策&作文能力向上効果を信じていたのです。
じんじん息子は朝起きたらまず新聞を読んでいました。
そして、その日の新聞の記事の内容や、その感想を話しながら一緒に朝ご飯を食べていました。
時にはじんじんやじんじん妻が知らないようなニュースを説明してくれたりもしていました。
じんじんが考える新聞を読むことの効果として…
- 「書き言葉」に慣れることと
- 語彙力が向上すること
- 社会のことを知り、時事問題に対応する知識につながること
こんな効果が得られていたように感じます。
ただ1つ大事なことは「新聞読みなさい」とか「新聞読んだの?」とかは絶対に言わないことです。
代わりに、「今日は何か面白いニュースあった?」とか「新しく知った言葉はあった?」と聞いていました。
明らかに新聞を読んでいない時でも、こんなふうに聞くと息子なりに「あ…、読まなきゃかな」と感じていたようで、その後にはちゃんと読んで内容を教えてくれていました。
本を読む
これは新聞を読むのと目的としては近いと思います。
ただ、新聞は基本的に事実が説明されているものであるのに対して、本はストーリー展開があったり、場面があったり、感情や考えなどが豊かに表現されていたりといった側面があります。
受験では問題文に本の一部が抜粋されていて、それを読んで筆者の考えをまとめたり、自分の考えを書いたりするものが高頻度に出題されます。
新聞のような文章を読み解いて、必要な情報を整理していくことは大事ですが、物語文に慣れておくことも大事です。
そのため、じんじん息子が読みたがった本は積極的に与えていました。
小説でも、ライトノベルでもなんでもOKでした。
時には漫画を買うこともありました(頻度は低かったですが)。
当時じんじん息子がよく読んでいたのが山田悠介さんの本でした。
作文をいっぱい書く
最後は当たり前のような対策になりますが、とにかくたくさんの作文を書かせました。
作文を書かせるといっても何もないところで書くのは大変なので、作文対策の問題集を用意しました。
東京学参の『公立中高一貫校 適性検査対策問題集 作文問題編』
じんじん家が購入したのは約3年前で、今は新版になっているようです。
この問題集にはたくさんの作文問題が用意されています。
これを毎日1つずつやってもらいました。
つまり毎日1つ作文を書いていたということになります。
この鬼のような課題にじんじん息子はよく頑張って耐えました(笑)
ただ、書かせるだけではなく、書いた作文は必ず添削していました。
問題集なので、解答がついています。
その解答を見ながら丸つけをしていくわけですが、いわゆる”作文”の部分の丸つけはなかなか難しいです。
書く人によって考え方や言葉の選び方、話の展開などが異なるのが当然ですので、模範解答を見ても息子の書いた作文の添削はうまくいきません。
もうこれはじんじんの独断と偏見(と経験)で添削していました。
忘れないでいただきたいのは、じんじん息子は毎日作文を書いていたということです。
それはつまり、「じんじんは毎日作文を添削していた」ことを意味します。
我ながらよく頑張りました。
その毎日の添削の中で気付いたこと、頻繁に指摘していたことがあります。
これはじんじん息子に限らず、多くのお子さんに当てはまるのではないでしょうか。
- 起承転結で書こうとするが、「起」が長すぎ「結」が短すぎる
- 文末が「です・ます」だったり「だ・である」だったり
- 「なぜなら」で始まったのに「です」で終わる
- 同じことを繰り返し書いている
- 単純な誤字脱字、送り仮名の間違い
初めの頃の作文はひどいものでした。
日本語か?と聞きたくなるくらい意味不明な文章が並んでいました。
漢字の間違いや、言葉の意味の間違いもありました。
「です」「ます」「だ」「である」問題はかなり長いこと苦しみました。
原稿用紙が真っ赤になるくらい添削することも少なくありませんでした。
そうするとじんじん息子も悲しくなっていきます。
でも、その度にじんじん息子には「続けていたらちゃんとできるから」ということを伝えていました。
そして”成長曲線”について伝えました。
「頑張り続けると、あるポイントで急成長するんだよ!」ということです。
最終的に6年生の12月にはかなり上達していました。
ほとんど添削する箇所がないような作文を書き上げてくることもあり、驚かされました。
そしてこの頃には、問題集にないテーマをじんじんが考えて書いてもらったりもしていました。
当時のニュースの中から「新型コロナ対策で運動会を中止することについて」や、「レジ袋有料化と環境破壊について」なども書いてもらいました。
小学生らしい視点もあれば、大人顔負けの意見もあり、成長を実感しました。
そして現在、じんじん息子は中学3年生ですが、作文や読書感想文、小論文に対して全くといって良いほど苦手意識がないようです。
まとめ
じんじん家の中学受験の作文対策についてご紹介させていただきました。
本当は、じんじん息子が書いた原稿用紙が残っていれば、それをお見せできたのですが、中学入学と同時に盛大に断捨離したため残っていません。
新聞、本に親しんでもらうことと、とにかくたくさんの作文を書くこと(もちろん添削が必須ですが)、この2点で作文力はかなり向上するはずです。
もしも作文の添削に困っておいでの方がおられましたら、お問い合わせフォームからご連絡いただければ、じんじんのできる範囲で何かサポートできるかもしれませんのでご相談ください。
コメント